八丈島:運動会
顎関節症の痛みはいよいよピークに達したらしい。さすがに心配になってきた。
例のボタニカルランチをし始めるも、全く食欲の湧かない相方。
しかも飯がマズイ。こりゃヒドイ。ほぼ全品うんこの味がした。
メインの雑炊も、うんこ粥。頑張って食べる相方を見ると胸が痛い。
体にいいものは不味くてもいいというオーガニック風をびゅんびゅんに受け、少し涙が出た。
アンチ・ボタニカル&オーガニック精神が更に成長したのだった。
顎を見てもらうために祝日に空いてる病院がないか探してみるも、あるわけがない。
取り敢えずロキソニンと湿布を買いに薬局へ行く。
顎に湿布を貼り悲しそうな顔をする相方。お願いだから早くロキソニンよ効いておくれ。
こんな状況下、何をしたらいいのだろう。
そういえばどこかで「島の行事」というほっこり系の掲示板を見かけた時
この週末は島中の小学校が運動会をやるようだった。
最寄りの小学校で運動会が催されているようだったので、立ち寄ってみることに。
午前中の悪天候でダートやや重であったが、元気に駆けずり回る子供たち。
低学年男女混合リレーのようだった。男子よりも女子が速い。
思わず熱くなってしまう。
大玉ころがしが始まる。全校生徒数が少ないので、全学年混合での対決だ。
赤と白の2チームに分かれて行う。
二人ずつの列を作り、順番に転がしていく。最後は列の後ろまで転がしていき、
アンカーの強めの男子2人組がチームの頭上に玉を上げる。
そのまま玉を列の先頭まで渡していく。これのくりかえし。
アンカーの男子の安定感といったらない。
優位は赤だ。
赤のアンカーの方がどっしりしているので玉を持ち上げるところで大きく差がついているようだ。
しかし、赤チーム審判の女教師(チームに1人審判がついている)がとても厳しい。
ラインから出る等、少しでもルール違反をしたら「ピピー!」と笛を吹きやり直しをさせる。
ピピー!が連続する赤、その間に追い上げる白!
息をのむ私達。
そしてついに白が赤を抜いた。
そのまま逃げ切り、白が勝利。
すげーー!!と心から感動してしまった。
ふと隣を見ると相方はとても優しい顔をしながら涙ぐんでいた。
いや、おっさん誰やねん。
最後に六年生によるダンス。
オタ芸あり、ポップなダンスあり、出来はいまいち。これもこれとてほっこり系だ。
何曲か踊り、最後の曲。「もうすぐ今日がおわる~やり残したことはないかい♪」
かりゆし58の「オワリハジマリ」という曲らしい。
夕刻にぴったりのこの曲。私たちの旅にもぴったりだ。
「一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい」
東京でも毎日そうやって思いながら生きていけたら素敵だな。
なんと顎の痛みは消えていた。
ロキソニンの半分は小学生のパッションでできているらしい。